
サーマルカメラはどんな時に役立つ?主な活用シーン
サーマルカメラは、肉眼では見えない“温度の違い”を色で可視化できる機器です。
たとえば、住宅の断熱チェックでは壁や窓からの熱漏れを一目で確認でき、冷暖房の効率改善に役立ちます。
また、防犯用途では暗闇でも人や動物の動きを察知できるため、不審者対策や野生動物の監視に効果的です。
さらに、電気設備や機械の点検では異常発熱を早期発見し、故障や火災を未然に防止できます。
アウトドアでは夜間でも周囲の状況を把握できるため、安全確保に貢献。
最近では災害現場や救助活動にも使われ、煙や暗所の中でも人の存在を見つけられるケースがあります。
日常からビジネス、そして緊急時まで――
**「見えないものを見る力」**こそが、サーマルカメラ最大の価値なのです。

スマホタイプとスタンドアロン型の違い

サーマルカメラには大きく分けてスマホ接続型とスタンドアロン型があります。
- スマホ接続型
コンパクトで持ち運びやすく、アプリを通して機能が拡張可能。価格も比較的安く、初心者や趣味用途に最適です。ただし、スマホの性能やバッテリーに依存する面があります。 - スタンドアロン型
本体にディスプレイを搭載し、スマホなしで使用可能。耐久性や防水性能も高く、過酷な現場や長時間使用に向いています。その分、価格はやや高め。
選び方の目安としては、日常や趣味中心→スマホ型、業務やアウトドアの長期使用→スタンドアロン型。
どちらも一長一短があるため、用途と環境に合わせた選択が重要です。
価格帯で変わる性能と機能差

サーマルカメラの性能は価格帯で大きく変わります。
- 1万円台の入門モデル
スマホ接続型が中心で、解像度や検出距離は短め。家庭用や簡易チェック向き。 - 3〜5万円台の中位モデル
温度精度や描写が向上し、暗所での映像も鮮明。アウトドアや簡易業務点検に適しています。 - 10万円以上の本格モデル
高解像度・長距離検出・多機能解析など、業務用水準の性能を搭載。工場・消防・研究など専門分野で活躍します。
価格差は「見える距離」「温度精度」「分析機能」に直結します。
購入前に、「自分が必要とする精度はどこまでか」**を見極めておくことが、ムダな出費を防ぐコツです。
この機能差(パラメータ)は必ずチェック!
🔥 サーマルカメラの性能パラメーター一覧表
パラメーター名 | 単位・分類 | 説明・ポイント |
---|---|---|
熱感度(NETD) | mK(ミリケルビン)℃で記載の場合もある | 検出できる最小の温度差。数値が小さいほど高感度(例:<50mK(0.05℃)で高精度)。微細な温度差を識別できる。 |
解像度(画素数) | ピクセル(例:160×120 など) | 赤外線画像の鮮明さ。高解像度ほど細部までくっきり。低価格帯は輪郭がぼやけやすい。 |
視野角(FOV) | 度(例:25°×19°など) | 映せる範囲の広さ。広角=広範囲確認、狭角=細部確認。使用目的により選ぶ。 |
フレームレート | Hz(例:9Hz, 25Hz, 60Hz) | 1秒あたりの更新回数。高いほど動きが滑らかでリアルタイム性が向上。9Hzは遅延が目立つ。 |
温度測定範囲 | ℃(例:-20℃~+400℃など) | 測定可能な最低〜最高温度。工業用途では高温対応モデル(600℃以上など)が必要。 |
温度測定精度 | ±℃ または ±% | 実際の温度との誤差範囲。±2℃程度であれば業務利用にも十分な精度。 |
フォーカス機能 | 自動 / 手動 / 固定 | ピント調整方式。自動・手動は高精度調整可、固定は素早い撮影に向くが近距離向き。 |
接続方式・対応OS | USB-C / Lightning / Wi-Fi 等 | スマホ型は端子とOSの対応要確認(iOS/Android)。アプリの使いやすさも大切。 |
✅ 実運用でチェックすべき補足機能
補足機能 | 説明 |
---|---|
保存形式と容量 | JPEG/MP4/CSV対応や内蔵メモリ容量。用途によって保存形式を選ぶ。 |
通信機能の有無 | Wi-Fi/Bluetooth対応ならPCやスマホへスムーズに転送可能。 |
バッテリー持続時間 | 長時間点検や屋外作業ではスタミナが重要。スペック欄で事前確認を。 |
IP等級(防塵・防水) | 過酷な環境で使用するならIP65以上などの防塵・防水性能が推奨される。 |
失敗しないサーマルカメラ選びのポイント

サーマルカメラを選ぶ際は、以下の3点を押さえると失敗しにくくなります。
- 解像度の目安
建物・設備点検なら高解像度、アウトドアや防犯なら中程度でもOK。 - 接続方式
スマホ型は軽量で手軽、スタンドアロン型は安定性と耐久性が強み。 - 保証とサポート
精密機器ゆえ、保証期間やサポート体制がしっかりしたメーカーを選びましょう。
また、実際の使用環境も忘れず考慮してください。高湿度・高温環境や屋外の長時間使用では、防水性・耐衝撃性が重要になります。
この3つを意識すれば、「用途に合わなかった…」という後悔はぐっと減ります。
以下ではスマホタイプ(接続方法や機能を紹介)とスタンドアロンタイプを分けて、おすすめのサーマルカメラを紹介していきます!
サーマルカメラ(スタンドアロン型)のおすすめ6選!
HIKMICRO E02 サーマルカメラ 240×240 SuperIR解像度、可視光カメラ、20Hzフレームレート

手のひらサイズの軽量設計で持ち運びも容易です。同価格帯の一般的な機種が解像度160×120にとどまる中、本機は鮮明さで圧倒的優位性を誇ります。精細映像と長時間稼働を両立するE02は、点検や保全、研究の品質を一段上げたい方に最適です。
HIKMICRO E01 サーマルカメラ 240×240 SuperIR 解像度、20Hzフレームレート

E01はサーモ画像のみで、可視光カメラ機能はありません。熱感度は高く、-20℃~400℃の広い測定範囲を確実にカバーします。20Hzの高速フレームレートにより動作中の対象も滑らかに観測可能。手持ち型のコンパクト設計で持ち運びに便利です。バッテリーは最大8時間稼働し長時間作業に対応します。広い視野角と固定フォーカスで扱いやすさを兼ね備えています。他社の同価格帯モデルが160×120解像度にとどまる中、E01はより鮮明で精密な解析を可能にします。保守点検から研究用途まで幅広く活躍する、信頼の一台。
TOPDON TC004 Mini サーマルカメラ、240 x 240 TISR 解像度、25Hzの画像フレームレート

保存形式はJPGで、データ記録も容易です。IP54の防塵・防水設計で過酷な現場にも対応します。他社の同価格機種は電池寿命が8時間程度ですが、TC004は2倍近い持続力が魅力です。業務効率と安全性を両立した先進サーマルカメラです。
FLIR(フリアー) FLIR C5 19200画素 赤外線サーマルカメラ

FLIR(フリアー)【国内正規品】 FLIR C3-X サーマルカメラ 赤外線サーモグラフィー WiFi+クラウド接続 LEDライト

フォーカスは自動・手動で調節でき、使い勝手に優れます。保存はJPEG形式で、内蔵メモリーに最大5000枚記録可能です。バッテリー駆動は約4時間、防塵防水はIP54で2m落下耐性もあります。他社製品に比べMSX画像融合やクラウド連携で、効率良く検査・報告ができる点が魅力です。
HIKMICRO PocketC サーマルカメラ、256 x 192 IR解像度、8MP可視光カメラ搭載、ビデオ録画対応

温度測定範囲は-20℃~400℃と幅広く、精度も高いです。3.5インチのタッチスクリーンで直感的に操作できます。デジタルズームは1.0×~4.0×まで対応し、細かい部位の拡大も可能です。ビデオ録画、静止画保存機能付きで記録も便利です。バッテリーは長持ちし、現場作業でも安心です。他社製品より解像度と可視光カメラ、動画録画対応で格段に高機能です。
サーマルカメラ(スマホ対応型)のおすすめ8選!
【現時点で最強】HIKMICRO Mini2Plus V2 サーモグラフィー サーマルカメラ、スマホ用 iOS/Android対応

HIKMICRO Mini2 V2 サーモグラフィー サーマルカメラ、スマホ用 iOS/Android対応、256×192 赤外線解像度

スマホ・タブレットはiOS/Android両対応、USB-C/Lightningで手軽に接続できます。バッテリー不要で給電の手間がありません。動画録画機能と本体保存、PC連携にも対応しています。他社製品より広角&高解像度、バッテリー不要の手軽さが魅力です。
FLIR(フリアー)【国内正規品】FLIR ONE Gen 3 – Androidスマートフォン用サーマルカメラ(USB-C)

HIKMICRO MiniE サーマルカメラ 赤外線カメラ スマホ用- iOS/Android、SuperIR 画像強化、25HzフレームUSB-C/Lightning

GOYOJO サーマルカメラ 赤外線カメラ iOS/Android7対応 192×192 IR解像度、25Hzフレームレート、-20°C~400°C温度範囲

InfiRay Xinfrared P2 Pro サーマルカメラ Android 9.0以降対応 磁気マクロレンズ付き Android Type-C スマートフォン用

TOPDON TC002C サーマルカメラ iOS/USB-C

シークサーマル Nano ナノ 超小型 赤外線カメラ サーマルカメラ スマートフォン用 (Nano200 Android USB-C)

フレームレートが安定していて滑らかな表示を実現します。温度測定範囲は家庭用から現場作業まで幅広く活躍します。保存はスマホ本体に直接でき、容量制限なく記録可能です。バッテリーは不要で常時利用でき、IP等級による防塵防水も安心です。他社製品より圧倒的な小型・軽量で、持ち歩きやすさが大きな魅力です。
まとめ
サーマルカメラは、防犯や住宅点検、アウトドアから災害現場まで、幅広い場面で活躍する“見えない温度を可視化する”便利な機器です。スマホ型とスタンドアロン型の違いや、価格帯による性能差を理解することで、自分に最適なモデルが見つけやすくなります。今回紹介した選び方のポイントや性能パラメータを参考に、ぜひ用途にぴったりの1台を手にしてください。